霧の中のアイドル
映画評が『neoneo web』に掲載されました。
あえて大げさな言い方をすれば「映画評論大賞」の受賞第一作みたいな感じですかね。
レヴューの対象はNMB48のドキュメンタリー映画『道頓堀よ、泣かせてくれ!』で、監督は『フタバから遠く離れて』(2012年)のような硬派な社会派ドキュメンタリーで知られると同時に、『桜並木の満開の下に』(2012年)のような劇映画の秀作も撮りあげている舩橋淳です。
対象作品は編集部の推薦によるものです。これは、直接的には映画評論大賞のときにAKB48をテーマにしたこととつながっているのだと思いますが(あとは僕が関西在住だという部分も作用していたかもしれない)、くわえて前述のような経歴を持った固有名としての監督の存在が大きかったのだろうと推測しています。
僕自身はアイドルやアイドル論に特に興味があるわけではありません。そういうこともあって、今回の映画評ではドキュメンタリー映画と劇映画の境界を曖昧にするような「演出」の問題について考えてみました(これは拙論「國民的アイドルの創生」の裏テーマでもあります)。
自分ではけっこう気に入っている文章です。ぜひご一読ください。